着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)
着床前胚染色体構造異常検査(PGT-SR)

当院は、2021年12月18日付けで日本産婦人科学会主導による「反復体外受精・胚移植不成功例、習慣流産例、染色体構造異常例を対象とした着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の有用性に関する他施設共同研究」の研究分担施設として承認されました。よって、学会が提示した条件に当てはまる方にPGT-A、PGT-SRを行うことができます。

着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)
着床前胚染色体構造異常検査(PGT-SR)について

着床前胚染色体異数性検査PGT-A(aneuploidy)は着床前診断のうちの一つで受精卵の染色体の数を調べる検査です。

着床前胚染色体構造異常検査PGT-SR(Structural Rearrangement)は着床前診断のうちの一つで染色体の構造異常を調べる検査です。

PGT-A、PGT-SRによって、染色体数の異常や構造異常がない受精卵を子宮に移植することで、胚移植あたりの妊娠率を上昇させ、流産率を減少させることが期待できます。

研究対象となる患者様

着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の対象は

着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の対象は

【反復ART不成功】
体外受精・胚移植実施中で、直近の胚移植で2回以上連続して臨床的妊娠が成立していない方。
【習慣流産(反復流産を含む)】
過去の妊娠で臨床的流産を2回以上経験し、流産時の臨床情報が得られている方。 ただし、夫婦のいずれかに染色体構造異常(均衡型染色体転座など)が確認されている場合、 明らかに流産の原因となる子宮形態異常や抗リン脂質抗体症候群と診断された場合は対象外となります。

着床前胚染色体構造異常検査(PGT-SR)の対象は

過去の妊娠で臨床的流産を2回以上経験し、流産時の臨床情報が得られている方。
ただし、夫婦のいずれかに染色体構造異常(均衡型染色体転座など)が確認されている場合、
明らかに流産の原因となる子宮形態異常や抗リン脂質抗体症候群と診断された場合は対象外となります。

着床前胚染色体構造異常検査(PGT-SR)の対象は
夫婦いずれかの染色体構造異常(均衡型染色体転座など)が確認されている不育症(もしくは不妊症)の方。
妊娠既往もしくは流死産既往の有無は問いません。

費用等

現在、着床前診断(PGT-A・PGT-SR)は保険適用の対象とはなっておりません。
着床前診断をご希望の場合は採卵~着床前診断~移植まで全て自費診療となります。
費用:胚1個あたり ¥110,000(税込み)

生検する部分の細胞は栄養外胚葉といい、将来「胎盤」になる部分です。
将来胎児になる部分の細胞を検査しているわけではないので、検査精度は100%ではありません。
生検により胚にダメージを与える可能性や、染色体以外の原因が影響して、正数性の胚を移植しても妊娠・出産に至らない可能性もあります。

染色体正数性胚を移植する場合、妊娠率は約70%、流産率は約10%と報告されています。
着床前診断の可否につきましては、電話等ではお答え出来兼ねますので、
詳しく知りたい方は診察の時に医師にお尋ねください。
  • お二人の気持ちを
    大切にしながら

    まずはご夫婦の気持ちに寄り添い、
    治療の希望や方針を相談し、
    治療内容についてご理解と
    ご納得をいただいた上で、
    治療を進めて参りたいと思います。

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